20151007

先日、ひょんなことから『北斗の拳』の話になり、そのときに双龍門占術師の『石川和佳』先生に、

「『拳児』って読んだことありますか?」

と聞かれ、

「まだ読んだことないんだよね。」

と答えたら、

「マジっすか!?じゃあ、今度持ってきますね!」

ということで、今週に入り『拳児』という漫画をお借りして読み進めている。

漫画『拳児』とは?

『拳児』とは一体どんなストーリーなのかというと、

中国武術をテーマとした作品であり、格闘シーンも頻繁に登場するが、戦闘そのものがメインテーマとなっている一般の格闘漫画とは異なり、主人公・拳児の成長を軸に、中国武術の技術論や思想・哲学などを描いた物語となっている。

本作のストーリーそのものはフィクションだが、現実の武術史、実在した過去の武術家に関するエピソードが多数紹介されており、高名な武術家がモデルとなったキャラクターも数多く登場している。

なお連載当時は存命中だった武術家をモデルに作られたキャラクターは別名で、既にし死去していた場合は実名で描かれている。

本作において八極拳は主人公が主として学ぶ武術ということもあり、非常にダイナミックに描写されている。

そのため、劇中の八極拳には漫画的な誇張が多く、実際の八極拳の姿とは大きくかけ離れた部分も少なくない。

(Wikipediaより引用)

というもの。

簡単に言うと、主人公である拳児という少年が、小さい頃に祖父に教えてもらった八極拳という中国武術を基に、人間的に成長していく物語です。

そのため、中国武術の様々な技が紹介されていたり、心身の鍛錬法も紹介されていたりと、読んでいると八極拳を学びたくなってくるほど。

物語の途中で入ってくる中国武術の達人の逸話を読んでいると、

「マジか!?すげー!!」

と主人公・拳児と一緒に盛り上がっている。

面白いだけでなく人としてのあり方も学べる

読みながら、

「確かにこれは面白いし、ハマるな。」

と思って読み進めているのだが、所々で気功の概念や中国思想や哲学などが真面目に語られているので、楽しむ反面、勉強になるなと考え読んでいる。

そんなことを考えて漫画『拳児』を読んでいると、物語の中で何度も語られている部分があることに気がつく。

それは、

  • 基礎が大事
  • 武術を扱うには心が大事

の2つ。

主人公・拳児が小さな頃、祖父に八極拳を本気で教えてもらうシーンでは、ひたすら『站椿(たんとう)』をやらされる。

(幼い拳児はやりたくないと泣いてしまいます。。。)

『站椿(たんとう)』とは、気功の中で静功にあたり、同じ姿勢を一定時間保つ功法になる。

[futoao]『しっかりとした足腰の土台がないと、強い力(ちから)を出すことはできない。』[/futoao]

という教えの下、中国武術の基礎である『站椿(たんとう)』を繰り返す。

また中国武術を学ぶ際には、老師に人間性を判断され、伝授するかどうかを決められのだが、

主人公・拳児は祖父から八極拳を習う際に、『仁義礼知信』の5つの徳を養う必要があると教えられる。


『仁』:ほどこしの心・優しさ
『義』:人助けの心・義侠心
『礼』:礼節の心・礼儀
『知』:正悪を真に理解できる知恵
『信』:信頼されるような人になること

そして、


・言葉と行動が一致すること
・人を欺かないこと
・嘘をつかないこと

が大事であると教えられるのだ。

また武術家には、さらに2つの心が必要であると説明している。

それは、『厳』と『勇』。


『厳』:自らを厳しくいましめること
『勇』:勇気

この7つが揃っていることが、真の武術家であると説いている。

『仁義礼知信』『厳』『勇』の7つの思想は、武術家に限らず、我々が生きていく中でも大切な思想。

人としてのあり方。

人生をどう歩んでいき、どういう生き方をするか。

その生き方の基軸として7つの思想を持つことで、どういう選択をするのかが自ずと決まってくる。

そう考えている。

この7つの思想を常に頭の中に置きながら、これからも『双龍門筋肉調整法』を続け、術(わざ)を磨いていくのだ。