20151007-2

毎月通っていただいている患者さん(高校生)が来られた時、付き添いのお母様が

「娘が急に喘息になってしまいました」

と言われたので、この頃急に寒くなってきたからそのせいかなと思い、喘息についてのいくつかの原因をお話ししかけた時、

「原因は分かってるんです」と仰いました。

「え?」と思わず私は聞き返してしまいました。

お母様によると、彼女はお父さんにとてもひどいことを言われたそうで、その瞬間から過呼吸になり、咳がすごく出始めたそうです。

意外に思われるかもしれませんが、この推測は的を得ています。

元々脾腎が弱っていた彼女が強い精神的ショックを受けると、一気に腎気が失われ、呼吸しづらくなることは十分考えられます。

思い切って告白して断られたり、付き合っていた人に振られたりしたことがきっかけで喘息になった例もあるのです。

調べてみると脈も前回よりかなり弱くなっていました。

少しずつ良くなってきている状態だったのに、急に悪化してしまったので私も内心辛かったですが、時間をかけて腎気を補い咳を鎮める施術を行いました。

そして心配なのが喘息の薬。

病院では毎日飲み薬と吸引薬をとるよう指導されたそうですが、発作は起きていないとのことでしたので、できるだけ薬は使わないようにとお伝えしました。

薬は咳を無理やり押さえ込むだけで喘息の根本的治療にはなりませんし、ステロイド等の影響で肝まで悪くなっては意味がありませんので…。

感情と身体(内臓)はストレートに繋がっていて強い影響を与えるのです。