東京八王子の同仁医院で住み込み修行開始し、入院されている患者さんのケアを担当してるんですが、
[link]参考記事:「気功はリハビリの一種なんだよ」が附に落ちた瞬間
調子がいいんときはいいんだけど、最近だと15時頃にお腹が痛くなる事が多いみたいで。
「蒼天さん、患者さんが呼んでます!」
兄弟子からの連絡を受け急いで駆けつけると、お腹を抑えかがみこみ倒れ込むようにうずくまる患者さんの姿が。
「お腹が痛いんです。。」
という言葉を確認するや、どうにか仰向けになっていただいて、足三里を揉み込む。
双龍門独自の手技で揉み込み、5分〜10分ほど経ったあたりで、
「ゔぅ〜〜」
という声が、
「はぁ・・・はぁ・・・」
と変わり、患者さんの顔がいくぶん穏やかになっていくのがなんとも嬉しくて。
と思った矢先、さっきまでお腹をさすっていた患者さんの手が背中に向き、
「今度は背中が・・・」
早速移動したみたい。
重病な方を看病しているとわかるんですが、痛みというのは思ってる以上にあっちこっちに移動するんです。
例えば頭痛が、前が痛いと思ったらしばらくして側頭部が痛くなったり、後頭部が痛くなったりする様に。
背中が痛いなら背中をマッサージ、することはなくて、
背中や腰なら○○、と『黄 龍英』先生に教わった経穴を、独自の手技でまたまた揉み込む。
患者さんの息づかい、顔の表情をチラリと見つつ、モミモミ、モミモミ。
毎度の挨拶のように、
「ゔぅ〜〜」
という声が、
「はぁ・・・はぁ・・・」
に変わったのを確認してほっと一息、するとつかの間、
「今度は左脇が痛くて・・・」
まるでモグラ叩きみたいに、あっちこっちに移動する痛み。
「左脇が痛いなら脾臓だから△△ね。」
という『黄 龍英』先生の言葉通りにモミモミ、モミモミ。
「はぁ・・・はぁ・・:
という合図に変わるかと思いきや、
「お腹も背中も脇腹も痛くて・・・」
ひいたと思った痛みは、ちょっとの休憩でまたぶりかえしてきたらしい。
左手で左足の足三里を抑えながら、△△もモミモミしながら、右手で膀胱経の○○をモミモミ。
およそ5分後、ほとんどの痛みは消えたのでした。
氣功と指圧のハイブリッド
わりと調子がよくて、普通に喋れる状態なら、足反射区療法をしつつの気功(呼吸法)である内養功をみっちりやって、ちょっとずつ体力を戻してもらっているんですが、
腹痛などの直接的な痛みがでちゃうと、満足に呼吸をコントロールする事は難しいようで。
本当なら氣功だけで治せるような氣もするんだけど、今の所は、先生から教わった経絡理論にのっとった指圧でモミモミして、急性的な痛みを取り除いてます。
例えるなら、
指圧が部分的な痛み止めで、西洋医学っぽくて、
氣功がじんわり体内から体力をつける東洋医学みたいな。
どっちの理論もさらに深め、実践を通じて、机上のテストや資格のためのお勉強ではなくて、きっちり治せる技術を身につけたいなと思ってます。
そしてふと、思った事が。
仮に西洋病院で入院したとして、腹痛、腰痛、脇腹の痛みが起こったらどう対応するんだろうかと。
やっぱり痛み止めだろうか。
となれば肝臓腎臓に負担がかかって副作用リスクが上がっていくはずなんだけれど。
病院のお医者さんたちも指圧と氣功使えたら、きっとますますいらない薬が増えるんだろうなぁと思うのでした。