20160224

「薬を食べさせるために、美味しくしているんだよ。」

『黄龍英(おうりゅうえい)』先生と話していた時のこと。

体質改善の話から、食事の重要さへと話が変わり、薬膳の本質を説明してくださいました。

その時おっしゃったのが、冒頭の言葉。

我々が普段、何気なく食べている食事。

現代人の食事は、『美味しい』ことが大前提で、その中に含まれる食材の特性は全く考慮されていないのが現状です。

どの食物に、どういう栄養素が含まれているかは、一生懸命説明されていますが、はっきり言ってあまり意味がない。

それよりも大事なことは、

・その食材を食べることで、体にどんな影響があるのか?
・食材を組み合わせることで、どういった効果が得られるのか?

ということ。

その部分を一番理解して、初めて薬膳が成り立つのですが、一般的に流通している薬膳に関する書籍は、全くそこの部分について触れていない。

というか、書いている人自体がその部分を知らないことが多いです。

もともと薬膳というのは、『黄龍英(おうりゅうえい)』先生が言われたように、『薬』を食べさせるためにできたもの。

薬膳でいう食事は、『薬』そのものなのです。

だから薬膳料理を毎日食べていれば、自然と健康状態は保たれる。

だって毎日『薬』を食べているんだから。

薬膳を理解した料理人が、食べさせる人の体調を見て、体調に合った食材を選び、調理する。

『良薬口に苦し』という言葉があるように、生薬のまま提供してしまうと食べづらいものも、調理をすることで美味しく『薬』を摂ってもらえる。

そのために試行錯誤し、長い歴史をかけて研鑽されてきたのが、『薬膳』料理なのです。

しかし現代人の多くが食事に求めているのは『美味しさ』。

美味しければなんでもいい。
美味しいから体に栄養になる。

と刷り込まれています。

美味しさを求めた結果、どうなったかといえば、毎日病院に人が押し寄せるという状態。

自分は病院に行くことはなくなりましたが、以前娘を連れて行った時には、1時間も待たされるほど、多くの患者さんでごった返していました。

この状況はどう見ても歓迎できるものではないと自分は思うのですが、ほとんどの人はそんなことは考えず、毎日美味しさだけを求め、食品添加物・砂糖が大量に使われている食事を繰り返す。

それで体調が崩れたら、病院に行き、薬をもらう。

そしてまた同じことを繰り返す。

そんな状況を見ていると、もうそろそろ気づいた方がいいと思ってしまう自分がいます。

同じことを繰り返していれば、同じ結果が出る。

違う結果を出したいのなら、今までとは違う行動をするほかないのです。

それなのに、健康がどうとかと言っているのは、すでに白い悪魔(砂糖・人工甘味料・スイーツなど)に害されているとしか思えない。

健康のために食事をするのであれば、美味しさはおまけで体調に合ったものを食べるのが本来の食事の姿だと自分は思いますが、あなたはどう思いますか?