ある年配の方へ足反射区療法を行った時の事。
諸橋さんから聞いた話では、その年配の方は以前、ふいにつまずいて転んでしまって、
顔と足がパンパンにむくみ、大丈夫かと心配したそうですが、
双龍門足中医反射区療法を実施した翌日に、そのむくみがほとんど消えたらしく。
当時は歩くことさえままならない状態だったのに、今では通帳片手に一人で銀行まで行けるように回復したそうで。
それ以来、双龍門中医足反射区療法の効用を認めていらっしゃるよう。
諸橋さんが京都入りで不在のため、代理として僕が対応しまして、丹念に、心を込めて足を揉みこみさせていただいて、
一通り施術が終わり、ホッとしていると、お声をかけていただいたのでした。
「あなた、お国はどちらですか。」
「熊本になります。」
「熊本ですか、それはそれは・・」
「たまたまかも知れないけれど、あなたがここに来て、この術を覚えるという事は、素晴らしい事ですね。」
「この術は、人生の宝になる。」
「何しろ、足を揉んでいるだけで、病気が治っちゃうんだから。」
諸橋さんから聞いていた以上に、双龍門中医足反射区療法を気にいってもらえているようで。
「サラリーマンをやっていたったね、会社をクビになったりしたら、大変ですからね。」
「この術は、道具もほとんどいらないし、小さい桶くらいか、お湯を入れる。足を揉むだけだから、本当に便利なものですよ。」
「こうやって、足の裏を揉むということは、世界中のほとんどの人が知らない。」
「腰が痛いといって、マッサージにいったら、3,000円くらいでしょ。
足を揉むなんていうのは、500円か、1,000円くらい、と(世間では)思われている。」
「足の裏を揉むということが、どれだけ凄い事なのかというのが、ほとんど知られていないんだよ。」
なるほど、そうですね、うん、はい、という相づちを挟みながら、年配の方の言葉に耳を傾ける。
「日本ではね、法律の関係で、あまり大きな看板はたてれないかもしれないけれど、この術を持って、家族や、近しい人に手をかしてあげる事は、何も変な事じゃない。」
「道ばたで、倒れている人がいて、手を差し伸べるとしたら、そこに法律なんて関係ないんだから。」
「確かに、タダではできないけれど。人助けがタダだったら、お医者さんはみんな乞食になっちゃいますからね。」
「それなりにお金はいただいて、しっかり足を揉んであげたら、ちょっとずつでも人は集まってきますよ。」
「この術を持っていればね、一生、お金に困る事はないんだから。」
一つ一つの言葉がとても論理的で、とても聡明な方なんだなぁという印象を受けました。
「それと、あなたは身体が大きいから、つい力が入っちゃうだろうけど、あんまり力を入れすぎると、患者さんは逃げちゃうからね。
相手の様子を見て、要領よく、加減してやるといい。力をいれなくても、病気は治るんだから。」
・・・
・・・
・・・力を入れすぎてしまったか・・・
ここには書ききれないたくさんのありがたいお言葉と、反省点を踏まえて、これからの足反射区療法の習得に、より精をだそうと思ったのでした。