風邪(感冒)とインフルエンザの違い
西洋医学ではインフルエンザはインフルエンザウィルスが原因で、風邪はライノウィルス、コロナウィルス、アデノウィルスなどのウィルスや細菌が原因である、となっていますが、
中医学では風邪(感冒)は『風邪』(ふうじゃ)が主な原因とされています。
風邪は3パターンある
風邪(ふうじゃ)は風のように変化が早い性質を持ち、生活習慣が乱れていたりして気が弱まったり温度調節がうまくいかなかったり、疲労がたまっていたりすると体表から侵入してきます。
そして冬には寒さと結びつき風寒感冒(ふうかんかんぼう)となり、暖かくなってくる春からは熱と結びつき風熱感冒に、梅雨時期には湿気と結びつき風湿感冒となります。
この3つの風邪(感冒)はどれも鼻水や鼻づまり、咳などを伴いますが、
1.風寒感冒は、悪寒が強くゾクゾクし、節々の関節が痛み肩が凝り温かいものが飲みたくなります。
2.風熱感冒は、熱が上がってきて頭痛がして喉が痛くなり冷たいものが飲みたくなります。
3.風湿感冒は、熱が出ても汗はあまりかかず体や手足が重だるく吐き気はするが吐けず、粘っこい痰や黄色い鼻水が出る、という特徴があります。
全ての風邪(感冒)は体を暖かくして汗をかけば治ってしまうのですが、風熱感冒は[futoao]インフルエンザと初期症状がよく似ている[/futoao]ので注意が必要です。
インフルエンザと風熱感冒
インフルエンザの場合はいきなり39℃以上の熱が出て汗をかきます。
汗をかくと少し熱が下がるのですが、また熱がぶり返してきます。
風熱感冒でも熱は出ますが38.5℃くらいまでで、それより前に頭痛や関節の痛みなどがあったはずです。
そして汗をかけば熱は下がり、治ってきますので落ち着いて両者の違いを見極める事が大事ですね。
また7月~9月には熱中症と区別しにくい時もあるようです。
毎年12月頃から、
「インフルエンザが流行ってきましたのでワクチンを接種しましょう」
とニュースなどで言われていますが、
12月~2月のとても寒い時期にはウィルスも寒さで活発に動くことはできませんので、その時期に流行するのは大概が風熱感冒のようです。
私は今まで一度もインフルエンザワクチンを打ったことはありませんが、インフルエンザにかかったことはありません。
毎年ワクチンを打っている父がインフルエンザにかかって子供にうつったときも、私にはうつりませんでした。
インフルエンザウィルスは少し暖かくなってきた3月頃から活動し始めますのでその時期に気を緩めないようにしないといけませんね。
今年は梅雨が例年より長引くという予報が出されています。
湿気が体内にこもりすぎないようにすることにも気をつけたいものです。
PS.
風熱感冒についてはこちらの記事もご覧になってくださいね。