20160412

桜も満開となり、ようやく本格的な春の到来となりましたね。
日中は暖かい日も多く、寒さに弱い私としても嬉しい限りです。

とはいえ、浮かれてばかりではいられません。
まだ朝晩は肌寒く、うっかり身体が冷えてしまったり
お花見や歓送迎会などで食も乱れがち。
また新しい環境でのストレス…。

ただでさえ春は肝臓の熱が上がりやすい時期。

暖かい日と寒い日が繰り返されることが刺激や負担となリ
アトピーや花粉症などの症状が出やすいときです。

「黄帝内経」(紀元前200年頃に書かれた中医学の基礎となる書)
にも

「春は草木をはじめ全てのものが動きはじめる。

その時期は、少し夜更かしはしてもいいが、早起きをして、

庭に出てゆっくり歩き、髪をほぐしゆるめ、体をのびやかにし

心持ちも身体も活き活きと充実させること。

これが春に適応した、養生法である。

もしこれに背くと、肝気を傷め、夏になった時に

寒性の病を生じ、夏に適応する能力を減少させる。」

…というような内容のことが書かれています。

人間も自然の一部。そう考えれば季節に逆らって生きることが
いかに難しく無駄なことであるかが理解できると思います。

ともすれば自然というものを忘れがちな現代、
この事を心に留めてこれからの暖かい季節を過ごしたいですね。