桜も満開となり、ようやく本格的な春の到来となりましたね。
日中は暖かい日も多く、寒さに弱い私としても嬉しい限りです。
とはいえ、浮かれてばかりではいられません。
まだ朝晩は肌寒く、うっかり身体が冷えてしまったり
お花見や歓送迎会などで食も乱れがち。
また新しい環境でのストレス…。
ただでさえ春は肝臓の熱が上がりやすい時期。
暖かい日と寒い日が繰り返されることが刺激や負担となリ
アトピーや花粉症などの症状が出やすいときです。
「黄帝内経」(紀元前200年頃に書かれた中医学の基礎となる書)
にも
「春は草木をはじめ全てのものが動きはじめる。
その時期は、少し夜更かしはしてもいいが、早起きをして、
庭に出てゆっくり歩き、髪をほぐしゆるめ、体をのびやかにし
心持ちも身体も活き活きと充実させること。
これが春に適応した、養生法である。
もしこれに背くと、肝気を傷め、夏になった時に
寒性の病を生じ、夏に適応する能力を減少させる。」
…というような内容のことが書かれています。
人間も自然の一部。そう考えれば季節に逆らって生きることが
いかに難しく無駄なことであるかが理解できると思います。
ともすれば自然というものを忘れがちな現代、
この事を心に留めてこれからの暖かい季節を過ごしたいですね。